2026年9月11日
小学5年生の漢字:193字、同音異義語との付き合い方
執筆: JakeLab ジェイク(小学生の子を持つ父・本サイト開発者)
5年生の漢字学習でよくある悩み
小学5年生では193字の漢字を学びます。この学年になると、テストで漢字の間違いが目立つようになった、というご相談が増えてきます。多くの場合、原因は「知らない漢字」ではなく、「読み方が同じ複数の漢字のうち、どれを使えばよいか分からない」という同音異義語の書き分けにあります。
「移動」と「異動」、「保証」と「保障」のように、音読みが同じでも意味も使う場面もまったく異なる言葉が増えてくるため、なんとなくの感覚で書いてしまい、間違いが定着してしまうケースが少なくありません。
なぜ同音異義語でつまずきやすいのか
5年生になると、抽象度の高い言葉や、大人が使うような硬い表現の熟語が増えてきます。それに伴って、同じ読みを持つ漢字の数も自然と増えていくため、単純に「音」だけで覚えていると混同しやすくなるのです。
また、音読みと訓読みの使い分けも、この時期に複雑さを増します。同じ漢字でも文脈によって読み方が変わるため、丸暗記だけでは対応しきれなくなってきます。
家庭でできる具体的な工夫
同音異義語の対策で最も効果的なのは、単語だけでなく、その言葉が使われる短い文をセットで覚えることです。「異動:部署が異動する」「移動:バスで移動する」のように、意味の違いが分かる文脈ごと覚えることで、書き分けの精度が上がります。
音訓の使い分けについては、同じ漢字を使ったいくつかの言葉を並べて、それぞれどちらの読み方をしているかを親子で確認する時間を持つとよいでしょう。
さらにおすすめしたいのが、間違えた問題をただ直すだけで終わらせず、「なぜ間違えたのか」を振り返る誤答分析の習慣です。同じ間違いを繰り返している場合、その多くは同音異義語や紛らわしい形の漢字に集中していることが多く、原因が分かれば対策も立てやすくなります。
5年生になると、社会や理科の教科書にも、同音異義語を含む硬めの言葉が増えてきます。国語のドリルだけでなく、他教科の教科書に出てくる言葉も意識して確認すると、教科をまたいだ理解の助けになります。
ニュースや新聞の見出しに触れてみるのもおすすめです。大人向けの文章には同音異義語が数多く登場するため、意味を確認しながら一緒に読むことで、教科書だけでは得にくい実践的な語彙力が養われます。
5年生は精神的にも成長し、自分で調べる力もついてくる時期です。分からない言葉に出会ったら、辞書や検索で自分から意味を調べる習慣をつけておくと、6年生以降、さらに難しくなる語彙にも自力で対応できる力が育っていきます。
誤答ノートで弱点を可視化する
誤答分析をより効果的にするために、間違えた問題だけを集めた「誤答ノート」を作るのもおすすめです。ノートといっても難しく考える必要はなく、テストやドリルで間違えた漢字と、正しい使い方の例文をひとまとめに書き留めておくだけで十分です。
ノートを見返す機会を定期的に設けると、自分がどんな種類の間違いを繰り返しやすいのかが、お子さま自身にも見えてきます。同音異義語の書き分けに弱いのか、読み方の使い分けに弱いのか、傾向が分かれば、その後の学習の重点も絞りやすくなります。
5年生は、中学校での学習を見据えて、間違いから学ぶ姿勢そのものを身につけていく大切な時期でもあります。間違えたことを責めるのではなく、「次に活かすための材料」として前向きに捉えられるよう、声かけを工夫してあげましょう。
ジブンドリルでできること
「ジブンドリル」は、漢字が物語の文脈の中に登場する仕組みのため、同じ読み方でも意味が異なる漢字を、実際の使われ方とともに繰り返し目にすることができます。5年生で増える同音異義語の学習にも取り組みやすい形式です。
紙の上で書き分けを定着させたい場合は、学年別の書き取りプリントを組み合わせてご利用いただくのがおすすめです。